ランタグ(ランナーズタグ)は既製品のアパレルに付くタグのこと。特にユーズドやビンテージのスウェットやパーカー、ジーンズなどでは有り無しで値段が格段に異なります。
ランタグという言葉をご存知でしょうか?ランタグとは、お店で洋服を購入した際、首の後ろ部分に付いている「タグ」のことを意味します。普段はあまり気に留められることのない、地味な存在ではありますが、古着やビンテージの世界においては、このランタグ、実はとっても重要な意味をもってくるのです。どういうことかというと、このランタグが付いているか否かで、お値段がだいぶ変わってくるというわけです。質屋さんやリサイクルショップにブランド品を買い取ってもらう際には、箱や説明書、保証書などがついているかどうかで買い取り価格が変わってくることはよく知られていますが、これと同じようなことだと解釈すれば分かりやすいのではないでしょうか。つまり、ランタグとは古着やビンテージ品の品質、ブランドを証明するための手がかりであるといえます。ランタグ付きのビンテージジーンズなどといえば、コレクターたちの間ではもはや「涙の結晶」といっても過言ではないのです。
試しに、インターネットで「ランタグ」という言葉を検索にかけてみましょう。すると「Champion(チャンピオン)」というあの有名なスポーツアパレルブランドの名称とセットでヒットするサイトが多いことに気づくはずです。ランタグとChampion(チャンピオン)、一体どういう関係があるのでしょうか?実は、Champion(チャンピオン)というブランドは、スポーツカジュアルの先駆者的存在であるばかりでなく、ストリートファッションの大本であるともいわれています。したがって「Champion(チャンピオン)のランタグ」といえば、コレクターたちの間では喉から手が出るほど欲しい、究極の一品であるということができるのです。実際、インターネットオークションにおいて「Champion(チャンピオン)」ブランドのトレーナーやスウェットといえば毎回競争率の激しい人気商品ですし、ましてやランタグ付きともなれば、びっくりするほどの高額がつくことも珍しくありません。
「Champion(チャンピオン)のランタグがとても貴重なものであることは分かったけれど、実際にチェックする際にはどんなところを注意して見たら良いの?」そんな疑問を持つ方も多いと思います。実際、復刻版やコピー品が多いのも事実ですし、そのためには見分け方をマスターしておかねばなりません。そこで、最後はChampionのランタグの変遷について見ていきましょう。1950〜1960年代にかけての商品には、ランタグの語源にもなっているランナー(人が走っているデザインのマーク)が左上部に大きく印刷されています。ブランド名は「CAMPION」と大文字表記になっており、ランタグの下部には「ROCHESTER NY」という風に会社の所在地が入っているのも大きな特徴です。1960年代後半になると、ランナーは「Champion」の「C」の文字と合体し、ブランド名の下にはコピー品を防ぐための商標登録番号がプリントされています。1960年代末〜1970年代初頭に入ると、ランナーの姿はすっかり消え、ブランド名の表示はそれまでの「CHAMPION KNITWEAR INC CO」から「CHAMPION PRODUCTS INC」へと変更になっています。そして、1970年代以降になると、現在でもすっかりお馴染みの「C」にトリコロールカラーがデザインされたブランド名が入り、表記も大文字から小文字に変更されます。ここでご紹介した他にもポイントはまだまだありますから、あとはご自身で勉強して、ランタグの目利きを目指しましょう!