ギンガムチェックは先染めコットン、播州織りの原点。ギンガムチェックやタータンチェックの生地を使ったワンピースやストール、スカートは人気ですね。
ギンガムチェックとは、格子柄のなかでももっともシンプルな柄行で、白と何らかの色の2色を組み合わせた格子柄の事を言います。ギンガムの語源には2つの説があります。ひとつは、タテ縞の布をさすマレー語「gingan」からきたというもの。もうひとつは、インド原産の糸染めの平織り布の一種の模造品がフランスのブルターニュ地方の町、ガンガンではじめて織られたことから、その地名が織物の名になったという説です。このギンガムチェックの織り方ですが、縦と横の糸をそれぞれ染め糸とさらし糸の組合せにしたり、違った色の染め糸同士の組合せにしたりして織り上げます。細番手の糸を使い、白と黒、白と赤、あるいは白と紺などの単調な配色で小さな格子柄を作ります。洗濯に十分耐える堅牢な染が特長の綿布ですが、最近では、テトロン、ポリエステルといった化学繊維と綿の混紡も多く見られます。このギンガム、非常にアイビーっぽい柄のひとつで、’60年代に日本でも人気を集めました。いかにも夏らしい柄なのだから、もう一度見直してみてはどうでしょうか。
タータンチェックとは、チェックの代表的な柄で、スコットランドの民族服にみられる大柄の格子模様のことで、ハンカチやカーテン、クッション、ステーショナリーにも使われ、幅広く愛される柄です。現在は民族衣装であるキルト(スカート状の衣装)、プライド(マント)やフライ(肩掛け)、ホーズ(靴下)などに用いられ、スコットランド全域で使用されている他、ファッションの素材として世界中で使用されています。また、1970年代後半に大活躍した英国産アイドル・ポップ・ロック・バンド「ベイ・シティ・ローラーズ(Bay City Rollers)」がタータン・チェックの一大ブームを起こしたのは有名です。百貨店「伊勢丹」でも、お買い物袋にタータン・チェックを使用しています。他にも、お菓子の包み紙やデパートの紙袋をはじめ、文房具、カーテン、ソファ、靴、ジャンパー、スカート、女子高生の制服など、多岐にわたってその柄は使用されています。
タータンでスカートを作り、そのうちの一色を使って、セーター、ブラウス、ブレザー、コートなどを作って組み合わせるとお洒落ですまた、柄なので汚れが目立ちにくく普段着として便利です。現在ではタータンチェックはファッションの一環として、色を柄ともに何の制限もなく、自分の好きなものを自由に着用できますが、スコットランド人のタータンチェックに対する思い入れは、一般とは違ったものがあります。日本の和服が冠婚葬祭用に特化したように、平常時にはスコットランドの人がタータンを身に着ける機会は少なくなっています。彼らがキルトを身に着けるのは、非日常的な行事が行われるときのみに限られております。祝賀会、結婚式、舞踏会、パーティー、教会のミサ等々です。キルトというのはスコットランドの男子が着用するヒダの付いた巻きスカートで、生地にはもちろんタータンチェックが用いられています。ギンガムチェックは、スカートやコートの柄の定番となっているだけではなく、最近ではウールの着物まであります。